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開発準備

C# で作る .NET Framework アプリケーションから Kinect を制御するプログラムを開発するために、この場では Visual Studio を使ったビルドのための設定方法を紹介します。

参照設定

C# 及び .NET Framework のマネージ環境で開発する場合の設定は非常に簡単です。インストールした Kinect for Windows SDK の中にアセンブリが含まれているので、これをプロジェクトの参照に追加すれば、Kinect にアクセスするための API が利用できるようになります。

Kinect for Windows SDK がインストールされているフォルダは環境変数 %KINECTSDK10_DIR% に設定されています。パスがわからない場合、インストール先(標準で C:\Program Files\Microsoft SDKs\Kinect\v1.0)を直接開けばパスを確認できます。Kinect for Windows SDK がインストールされたフォルダ内に「Assemblies」というフォルダがあり、この中に Microsoft.Kinect.dll というアセンブリが含まれています。

プロジェクトの種類は問いませんが、まずは最も単純なコンソールアプリケーションでテストしてみましょう。GDI+ や WPF、または XNA Framework などで開発する場合も、この後の設定方法は同じです。

Visual C# を起動して「ファイル」メニューから「新規作成」→「プロジェクト」項目を選択してください。「新しいプロジェクト」ダイアログボックスが開くので、左側の「インストールされたテンプレート」リストから「Visual C#」を選択し、中央に表示されているリストの「コンソールアプリケーション」を選択します。

図1 新しいプロジェクト

「名前」テキストボックスに任意のプロジェクト名を入力して「OK」ボタンを押してください。

正常にプロジェクトが生成されれば「ソリューション エクスプローラ」に生成されたプロジェクトデータが表示されます。続いて「ソリューション エクスプローラ」のプロジェクトを展開して「参照設定」で右クリックし、ドロップダウンメニュー内にある「参照の追加」項目を選択します。

図2 参照の追加

「参照の追加」ダイアログボックスが表示されるので、上部の「.NET」タブを選択し、表示された一覧から「コンポーネント名」の Microsoft.Kinect 項目を選択して「OK」ボタンを押します。

図3 アセンブリの追加
アセンブリの追加

プロジェクトの参照設定にアセンブリが含まれていれば、設定は終了です。

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