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3.4 while文

while 文を用いた、条件によって特定の文を繰り返し実行する反復処理について解説します。

3.4.1 繰り返し制御

if 文や switch 文はプログラムの流れを選択する分岐でした。プログラムの流れ制御は、単純に実行する逐次実行、分岐、繰り返しが基本であるとされています。これまでの説明で逐次実行と分岐が実現できるようになったので、残るは繰り返しのみとなりました。

最も簡単な繰り返しは while 文を使います。while 文は条件が満たされている間、指定した文を繰り返し実行するという基本的な繰り返し制御です。構文は if 文に酷似しています。

while文
while (条件式) 

条件式には boolean 型を指定します。while 文は文を繰り返す度に条件式を再評価します。これが true であれば文を実行し続け、false であれば繰り返し制御から抜け出します。条件式にリテラル true を指定すれば、文を永久に繰り返す無限ループとなります。多くの繰り返し制御では、条件式に繰り返し回数を保存するカウンタ変数を用意することで抜け出すタイミングを計ります。

コード1
class Test {
	public static void main(String args[]) {
		int i = 0;
		while(++i < 10)
			System.out.println(i);
	}
}
実行結果
>java Test
1
2
3
4
5
6
7
8
9

コード1では整数型変数 i を 0 で初期化し、この変数で繰り返しの回数を数えています。while 文は繰り返すたびに必ず条件式を評価するため、この条件式で ++i というようにインクリメントすれば確実に 1 ずつ加算されていきます。i の値が 10 以上の値になると、条件が false となるため while 文から制御を抜け出すことができます。