return文
著者:
赤坂玲音
公開日:
return 文は現在のメソッドの処理を中断し、呼び出し元に制御を返します。
メソッドから制御を返す
これまでのプログラムは Main() メソッドから始まり、中括弧 { } で囲んだブロックの終端でプログラムが終了しました。特に指定しない場合、メソッドは終端に到達すると処理を呼び出し元に戻します。
処理の途中で、プログラムから明示的に実行中のメソッドを終了するには return 文(return statement)を用います。 return 文は、メソッド内の任意の場所で指定できます。
return 文
return 式 ;
メソッドが何らかの戻り値を返す場合は return キーワードの後に戻り値となる式を指定します。メソッドが値を返さない場合、式は省略します。
コード1
class Test { static void Main() { bool isEnough = true; System.Console.WriteLine("そんな装備で大丈夫か?"); if (isEnough) { System.Console.WriteLine("大丈夫だ、問題ない。"); return; } System.Console.WriteLine("一番いいのを頼む"); } }
実行結果
コード1は isEnough 変数が true であれば if 文に指定した埋め込み文が実行され return 文によってメソッドが終了します。この場合 if 文の後の WriteLine() メソッドが実行されません。