WisdomSoft - for your serial experiences.

return文

return 文は現在のメソッドの処理を中断し、呼び出し元に制御を返します。

メソッドから制御を返す

これまでのプログラムは Main() メソッドから始まり、中括弧 { } で囲んだブロックの終端でプログラムが終了しました。特に指定しない場合、メソッドは終端に到達すると処理を呼び出し元に戻します。

処理の途中で、プログラムから明示的に実行中のメソッドを終了するには return 文(return statement)を用います。 return 文は、メソッド内の任意の場所で指定できます。

return 文
return  ;

メソッドが何らかの戻り値を返す場合は return キーワードの後に戻り値となる式を指定します。メソッドが値を返さない場合、式は省略します。

コード1
class Test
{
	static void Main()
	{
		bool isEnough = true;

		System.Console.WriteLine("そんな装備で大丈夫か?");
		if (isEnough)
		{
			System.Console.WriteLine("大丈夫だ、問題ない。");
			return;
		}

		System.Console.WriteLine("一番いいのを頼む");
	}
}
実行結果
コード1 実行結果

コード1は isEnough 変数が true であれば if 文に指定した埋め込み文が実行され return 文によってメソッドが終了します。この場合 if 文の後の WriteLine() メソッドが実行されません。