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while文

while 文を用いた、条件によって特定の文を繰り返し実行する反復処理について解説します。

条件による反復

反復処理は、プログラムの指定したコードを条件に従って繰り返し実行するという重要な処理です。反復処理は高度なアルゴリズムやグラフィックス、データ処理などの建築に不可欠な存在であり、基礎的のプログラミング技能として欠かすことができません。

これまで逐次制御(順番に正しく実行する制御)と選択制御(分岐処理)を使ったプログラムを解説してきました。この場では、もう1つの重要な制御である反復について説明します。

反復処理を実現する文は while 文、for 文、do 文の 3 種類が存在します。この場では、最も単純な while 文(while statement)から説明します。

while文
while (条件式) 

条件式には反復条件となる bool 型の式を指定します。この式が true を返す間、続く埋め込み文を繰り返し実行し続けます。条件式は文を実行するたびに再度評価され、式の結果が false になるまで文が実行されます。

図1 while文の流れ
while文の流れ

while 文で繰り返し処理を行うには、何回繰り返すのかを管理する変数が必要になります。一般に、繰り返し回数を保存する専用の変数をカウンタ変数などと呼びます。

コード1
class Test
{
	static void Main()
	{
		int i = 1;
		while (i <= 10)
		{
			System.Console.WriteLine(i + "回目のループです");
			i++;
		}
	}
}
実行結果
コード1 実行結果

コード1は int 型の i 変数を繰り返し回数を数えるために用意し、この変数が 10 以下であれば繰り返すよう while 文の条件にしています。