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式と演算子

演算子を用いることで、指定した値に対し計算などの操作を行うことができます。式の仕組みとプログラムで計算を行う方法について解説します。

(Expressions)は、プログラミングで何らかの処理を行うときの最も基本的な単位であり、何らかの値を計算して結果を返す処理は、すべて式に該当します。プログラムの大部分は式を積み重ねて構築されたものです。

式というと、算数で習ったような 1 + 1 = 2 というような計算式を思い浮かべるかもしれません。このような計算処理はプログラミング言語においても数学的記法に似たような構文を持ちますが、何らかの値を結果として返すものは、すべて式であるとみなして間違いありません。例えば、単純な整数リテラル 10 や浮動小数点 3.14 も、それ単体で式であると解釈できます。

式は、演算子(Operators)と(Operands)で構成されます。項は英語のままオペランドとも呼ばれます。

演算子は、与えられた項に対して何らかの操作を行った結果を返します。最も理解しやすい単純な例は加算演算でしょう。

1 + 1

上の式の + 記号が演算子、演算子の左右にある整数リテラル 1 が項に相当します。加算演算子 + は、左右の項を加算した結果を返します。

 演算子に与える項の数は、演算子によって異なります。上記の加算演算子のように 2 つの項を受ける演算子を二項演算子(Binary operators)と呼びます。他に 1 つの項のみを受け取る単項演算子(Unary operators)、3 つの項を受ける三項演算子(Ternary operator)などが存在します。

前置単項演算子
演算子 
後置単項演算子
 演算子
二項演算子
 演算子 
三項演算子
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各種演算子の詳細は後述します。この場では、演算子には項が必要であり、演算子と項の組み合わせによって計算処理の内容が決定されるという性質を理解してください。

単項演算子は、演算子が項の前に配置される前置単項演算子と、後に配置される後置単項演算子の 2 種類が存在します。

項を 3 つ受け取る三項演算子は 1 つしか存在しません。詳細は条件演算子を参照してください。