6.1 ラベル
著者：
赤坂玲音
公開日：
ラベルはテキストや図形などを表示するだけの入力を受け付けないコントロールです。
6.1.1 コンテンツの表示
ラベルは、純粋にコンテンツを表示する機能のみを提供する System.Windows.Controls.Label クラスによるコントロールです。通常、ラベルは単純なアイコンやテキストを表示するコントロールとして使用されます。TextBlock などとは異なり、ラベルはコントロールなのでコンテンツを保有することができます。しかし、ボタンのようにユーザーと何らかの対話を行うことはありません。
System.Windows.Controls.Label クラス
System.Object
System.Windows.Threading.DispatcherObject
System.Windows.DependencyObject
System.Windows.Media.Visual
System.Windows.UIElement
System.Windows.FrameworkElement
System.Windows.Controls.Control
System.Windows.Controls.ContentControl
System.Windows.Controls.Label
[LocalizabilityAttribute(LocalizationCategory.Label)] public class Label : ContentControl
Label クラスのコンストラクタは、何もパラメータを受け取りません。
Label クラスのコンストラクタ
public Label()
Label コントロールの Content プロパティに UIElement を設定することで、任意のテキストやアイコンを表示させることができます。主に、他のテキスト表示能力を持たないコントロールと組み合わせることで、フォームのレイアウトを手助けします。
コード1
using System;
using System.Windows;
using System.Windows.Controls;
class Test {
[STAThread]
public static void Main() {
Label label = new Label();
label.Content = "ごきげんよう";
label.FontSize = 40;
Window wnd = new Window();
wnd.Content = label;
Application app = new Application();
app.Run(wnd);
}
}
実行結果
コード1は、単純に Label クラスのインスタンスを生成し、Label オブジェクトのコンテンツとして文字列を設定しています。このプログラムでは単純にラベルだけを表示していますが、一般的には、他のコントロールと組み合わせて使います。