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プロジェクトの設定

Direct2D の機能を利用するために必要なヘッダファイルをインクルードし、リンカのオプションにライブラリファイルを追加します。

DirectX 11 の設定

Windows 7 で Visual Studio 2010 を使って開発する場合、Direct2D で宣言されている型や関数を利用するには d2d1.h ヘッダファイルをインクルードします。

#include <d2d1.h>

加えて、上記のヘッダファイルで宣言されている関数を参照するために d2d1.lib ライブラリファイルをリンクさせる必要があります。Visual C++ を使っている場合、#pragma プリプロセッサ命令を使ってライブラリファイルをリンクできます。以下のようなコードを埋め込むことで d2d1.lib をリンクできます。

#pragma comment(lib, "d2d1.lib")

または、プロジェクトのプロパティからリンカに追加のオプションを与えることでも設定できます。プロジェクトのプロパティを開き「構成プロパティ」→「リンカー」→「コマンド ライン」項目を選択し、「追加オプション」テキストボックスに追加でリンクさせるライブラリファイルを入力します。

図1 ライブラリファイルの追加
図1

どちらの方法を使っても大丈夫ですが、本格的なプロジェクトになれば、デバッグやリリース、ビルド対象のアーキテクチャごとにプロジェクトの構成を変更する必要になる可能性があるため、コードではなくプロジェクトの設定でリンクさせるほうが無難でしょう。

DirectX 11.1 の設定

Windows 8 で Visual Studio 2012 を使って開発する場合、Direct2D で宣言されている型や関数を利用するには d2d1_1.h ヘッダファイルをインクルードします。

#include <d2d1_1.h>

リンカの設定は上記の DirectX 11 と同じです。d2d1.lib ファイルをリンクさせてください。