開発準備
DirectX SDK
DirectX に対応したアプリケーションを開発するには DirectX SDK が必要です。Windows 7 より以前の OS では、Microsoft のサイトから DirectX SDK をダウンロードし、インストールできます。
Windows 8 からは DirectX SDK が Windows SDK (Windows 8 用 Windows ソフトウェア開発キット)に含まれるようになりました。そのため DirectX SDK を個別にインストールする必要はありません。Windows SDK は単体でもインストールできますが、Visual Studio 2012 にも含まれているため、通常は Visual Studio 2012 をインストールするだけで十分です。
Visual Studio
DirectX SDK に含まれているヘッダファイルとライブラリファイルを用いれば、どのようなコンパイラからでも DirectX アプリケーションを開発できますが、Windows アプリケーションの主流な開発環境は、やはり Microsoft が開発する Visual Studio です。
DirectX の開発言語には C/C++ が利用されるため、通常は Visual C++ を使って開発することになります。有償の上位エディションであれば Visual C++ が含まれています。
Microsoft は、学生や小規模な組織向けに、無償でダウンロードし手利用できる Express エディションを提供しています。上位エディションに比べ、コード分析など一部の機能は制約がありますが、コンパイラなどの基本機能は同じで、実践の開発にそのまま利用できます。Express エディションの場合は、言語や開発対象によって分かれています。
Visual Studio 2010 までは、プログラミング言語ごとに分かれていました。C++ で開発する場合は Visual C++ 2010 Express をダウンロードしてください。
Visual Studio 2012 からは開発目的ごとに分かれるようになりました。Windows 8 で新しい UI に対応した「Windows ストア アプリ」を開発する場合は Visual Studio Express 2012 for Windows 8 をダウンロードしてください。デスクトップアプリケーションを開発する場合は Visual Studio Express 2012 for Windows Desktop をダウンロードしてください。どちらでも DirectX を使うことができます。