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長方形

左辺、上辺、幅、高さからなる長方形の範囲を表す Rect 構造体について解説します。

平面の範囲を表す

平面上の長方形は、長方形の左上隅の座標と、幅と高さで範囲が表されます。長方形の範囲は UnityEngine.Rect 構造体で表されます。

UnityEngine.Rect 構造体
public struct Rect

この構造体のコンストラクタはオーバーロードされています。元となる Rect 構造体、または各要素の初期値を指定できます。

Rect 構造体のコンストラクタ
public Rect(Rect source)
public Rect(float left, float top, float width, float height)

source パラメータには、新しく生成する Rect オブジェクトのコピー元となる Rect オブジェクトを指定します。このコンストラクタは、既存の Rect オブジェクトを複製したい場合に利用します。

left パラメータには長方形の左端、top パラメータには長方形の上辺、width パラメータには幅、height パラメータには高さを指定します。

長方形の位置やサイズは、プロパティで公開されています。長方形の左辺の位置は x プロパティ、上辺の位置は y プロパティで設定または取得できます。同様に、幅は width プロパティ、高さは height プロパティで設定または取得できます。

Rect 構造体 x プロパティ
public float x { get; set; }
Rect 構造体 y プロパティ
public float y { get; set; }
Rect 構造体 width プロパティ
public float width { get; set; }
Rect 構造体 height プロパティ
public float height { get; set; }

x プロパティと y プロパティが長方形の左上隅の座標を表し、その点からの幅と高さで長方形領域を表しています。

コード1
using UnityEngine;

public class Test : MonoBehaviour
{
	void Start()
	{
		Rect rect = new Rect(0.2F, 0.1F, 0.6F, 0.4F);
		print("rect=" + rect);
	}
}
実行結果
コード1 実行結果

コード1は長方形領域を表す Rect 構造体の値を作成して出力しています。