Visual Studio
Visual Studio 2012
Visual Studio は Microsoft が開発・販売しているアプリケーション開発を中心とする統合開発環境群です。その範囲はプログラミングだけではなく、ソフトウェアの設計、データベース、開発、テスト、コード分析、チーム連携など多岐に及び、プロフェッショナルが要求する高度な機能を網羅しています。
http://www.microsoft.com/visualstudio/jpn/
Visual Studio はプロフェッショナル向けの有償版と、基本的なプログラミング機能のみを備えた無償版の Express Edition が提供されています。上記のような、組織的に利用する高度な機能は有償版が必要ですが、個人の開発者にとっては無償版でも、開発に必要となる機能は十分にそろっています。
有償版の Visual Studio は各種プログラミング言語や開発目的別の機能が全てパッケージ化されていますが、無償版の Express Edition は、主に開発対象別に提供されています。Visual Studio 2010 Express まではプログラミング言語ごとに分離されていましたが Visual Studio Express 2012 では Windows ストアアプリケーションに特化した Visual Studio Express 2012 for Windows 8 や、デスクトップアプリケーションの開発に特化した Visual Studio 2012 Express for Windows Desktop などに分かれます。
http://www.microsoft.com/visualstudio/jpn/downloads
Visual Studio .NET 2002
Visual Studio .NET 2002 は Microsoft .NET Framework が誕生し、最初に誕生した本格的な統合開発環境です。.NET Framework アプリケーション開発に対応しており、Visual C#、Viluas Basic .NET を含みます。この時期の Microsoft 製品には .NET という名前が付けられる傾向にあったことも特徴的です。
当時は無償版の Express Edition は存在せず、すべてのエディションが有償でした。コマンドツールの .NET Framework SDK は公開されていたため、コンパイラなどの基本的なツールが無償で使えていた点は現在と変わりありません。
Visual Studio .NET 2003
Visual Studio .NET 2003 は .NET Framework 1.1 対応の統合開発環境として、機能の向上と拡充が図られた統合開発環境です。この時期から .NET Framework も市場に浸透し始め、本格的にビジネスでも利用され始めました。
Visual J# が投入されたのも、このバージョンからです。
Visual Studio 2005
製品名から .NET の冠が取れ、旧来の Visual Studio と比較して大幅に機能が強化されました。主要なターゲットは .NET Framework 2.0 です。
この後、Microsoft は Windows Vista の開発で迷走したため、後続する Visual Studio 2008 と .NET Framework 3.0 が登場してからも、関連する周辺環境（たとえばモバイル開発など）が Visual Studio 2008 への対応が遅れていました。その影響もあり、長く Windows XP 世代の統合開発環境として利用されてきた経緯があります。
Visual J# はこのバージョンで開発が停止されることが発表されました。
http://www.microsoft.com/japan/msdn/vstudio/2005/default.aspx
Visual Studio 2008
Visual Studio 2008 は Windows Vista 世代に投入された統合開発環境です。Windows Vista と共に開発が進められていた .NET Framework 3.0 に対応しており、最新のフレームワークを利用した次世代のアプリケーション開発が大きな特徴でした。
この世代から、対象とする .NET Framework のバージョンを設定で変更できるようになり、.NET Framework 2.0 から、.NET Framework 3.5 までの開発に対応しています。
http://www.microsoft.com/japan/msdn/vstudio/2008/product/express/
Visual Studio 2010
Visual Studio 2010 は Windows 7 世代に投入された統合開発環境です。.NET Framework 4.0 に対応しており、プログラミング言語 F# が標準で搭載されるようになりました。Windows Azure や Silverlight など、新しいプラットフォームのアプリケーション開発に対応し、エディタ周辺も機能強化されています。
無償版の Express Edition も、主に言語別に提供されています。